福岡県公安委員会から指定を受ける指定暴力団である福博会は、激動の過渡期に立たされています。警察当局がまとめた2025年末から2026年時点の統計資料によると、福博会の総勢力は約100人(構成員約60人、準構成員等約40〜50人)にとどまっています。その大半にあたる約80人が福岡県内で活動しており、かつて長崎県や佐賀県、熊本県など広域に及んでいた活動圏は大幅に後退し、現在は福岡と佐賀の2県程度に局限されています。
最盛期には数百人の組員を誇り、中洲をはじめとする博多の歓楽街に強固な利権を持っていた福博会ですが、相次ぐ法改正と取り締まりの強化によってその屋台骨は大きく揺らぎました。暴力団排除条例の厳格化に伴い、銀行口座の開設や不動産契約が不可能となったことで若年層の新規加入は完全に途絶え、構成員の平均年齢は60代へと上昇しています。捜査関係者の証言によると、「表立った活動を避けるため、あえて名簿に登録させない準構成員や協力者のネットワークに依存する傾向が一段と強まっている」とされ、数値以上の過疎化と高齢化が深刻化しています。