多くの人が「昔のドラえもん」として真っ先に思い浮かべるのは、1979年からテレビ朝日系列で放送された大山のぶ代版ですが、実はその6年前に最初のアニメ化が実現していました。それが1973年4月から半年間だけ日本テレビ系列で放送された、通称「日テレ版ドラえもん」(制作:日本テレビ動画)です。
日テレ版における昔のドラえもん 初代声優は、重厚な演技で知られる富田耕生でした。当時のドラえもんは「世話好きなおじさん」という演出方針だったため、かなり野太い声で演じられていたのです。しかし番組後半では、原作の少年的なイメージに近づけるべく野沢雅子へと交代する異例のキャスティングが行われました。
一方、1979年にスタートしたテレビ朝日版(シンエイ動画制作)では、大山のぶ代がドラえもん役に抜擢され、独特のハスキーボイスと温かみある母性的な演技で国民的キャラクターの地位を確立しました。この時代における昔のドラえもん 作画 変化を追うと、初期の粗削りながら躍動感あふれる手描きセル画の筆致から、1980年代後半から1990年代にかけての安定した丸みのあるキャラクター造形へと、段階的な進化を遂げていたことが分かります。