一里は何キロ?約3.93Kmの理由と徒歩時間・中国との違いを徹底解説

一里は何キロ?約3.93Kmの理由と徒歩時間・中国との違いを徹底解説

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「一里=約3.93km」という知識を持つ人の間でも見落とされがちなのが、「古代日本の一里は今よりずっと短かった」という歴史的事実です。日本の「里」の定義は、時代によって大きく変遷しています。

飛鳥・奈良時代に制定された大宝律令(701年)の時代、日本は唐の制度を導入したため、「1里=5町(300歩=約530m〜540m)」とする小里制が採用されていました。その後、平安時代から鎌倉・室町時代にかけて、地域ごとに「大里(約6町)」や様々な俗称が入り乱れ、長さの基準は全国でバラバラな状態が続きました。

この混乱を収拾したのが、織田信長や豊臣秀吉による太閤検地、そして決定打となった前述の徳川家康による「一里=36町(約3.93km)」の全国統一令です。つまり、奈良時代の古文書に登場する「十里」は約5.3kmに過ぎず、江戸時代の「十里(約39.3km)」とは7倍以上の開きがあります。歴史小説や古典文献を読み解く際は、どの時代の「里」を指しているのかを見極めるリテラシーが求められます。

【プロの結論】尺貫法が教えてくれる「身体感覚」と現代生活への応用

メートル法は地球の子午線の長さを基準にした客観的・科学的な単位ですが、尺貫法は人間の身体寸法(手幅、歩幅、一息で歩ける時間)から生まれた生きた単位系です。

現代において「一里は約4km、歩いて約1時間」という身体尺を身につけておくことは、災害時の帰宅困難マップの把握や、日々のウォーキング計画を立てる上で直感的かつ強力な武器となります。「次の目的地まであと4km」と聞くより、「昔の人が一休みするまでに歩いた一里の距離だ」と捉えることで、自らの体力と移動時間を無理なくコントロールできるようになります。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。