『トムとジェリー』の世界がこれほどまでに豊かなのは、主役の二人を取り巻く周辺キャラクターたちの個性が尖りきっているからにほかならない。なかでも、おむつを穿いた小さなお手伝いさん「タフィー(ニブルス)」の人気は近年急上昇している。食いしん坊で無知ゆえの暴走を繰り返すタフィーは、トムとジェリーの争いに予測不能な混乱を持ち込む最高のスパイスだ。
さらに、強靭な肉体と息子思いの優しさを併せ持つブルドッグの「スパイク」、トムがメロメロになる気品あふれる白いメスネコ「トゥードル」、路地裏の凶暴な黒ネコ「ブッチ」など、一癖も二癖もある面々が揃う。彼らが画面に登場するだけで、お決まりの追いかけっこは一気に予測不能なカオス劇へと昇華する。