無事に捕獲できたら、持ち帰る前、あるいは捕獲後すぐに適切な飼育環境を用意する必要があります。ニホンカナヘビは環境の変化に敏感なため、事前の準備が長期飼育の成否を分けます。
飼育に必要な基本アイテムとレイアウトの基準は以下の通りです。
- 飼育ケージ:横幅30〜45cm程度のプラスチックケース、または爬虫類専用ガラスケージ(通気性の高いフタが必須)。
- 床材:市販の爬虫類用ソイル、またはヤシガラマット。乾燥を防ぎつつ適度な湿度を保てる素材が適しています。
- 隠れ家(シェルター):素焼きのシェルター、割った植木鉢、または木の皮。警戒心を解き、安心できる寝床となります。
- 登り木・平らな石:立体活動を好むため流木を配置し、日向ぼっこ用の平らな石を熱源の下に置きます。
- 水入れ:浅い小皿。カナヘビは水滴を認識しやすいため、毎日の霧吹きも併用します。
- 照明設備:日光浴の代わりとなる「紫外線ライト(UVB)」および体を温める「バスキングライト」(屋内で長期飼育する場合は必須)。
特に日光浴によるビタミンD3の合成が不足すると、骨が変形・軟化する「くる病」を引き起こします。室内飼育では必ず爬虫類用ライトを用意するか、週に数回ケージごと半日陰で外気浴をさせてください。