群馬と新潟の県境を貫く全長10キロメートル超の巨大な関越トンネル。日本の高度成長期を支えたこの巨大建造物は、2026年、高精度デジタルツインによる遠隔監視体制へと全面的に移行した。微小なひび割れや漏水箇所は、壁面を走る自律走行型スキャナーとドローンによって24時間体制でデータ化されている。
トンネル内部の照明や大型換気ファンも、通行する車両の排気ガス量や交通量に応じてリアルタイムで出力を調整する省エネルギー型に刷新。昭和の重厚な土木構造物は今、データとテクノロジーが密かにコントロールするスマート施設へと生まれ変わっている。