天守閣の内部は、1階から7階までが貴重な歴史資料を展示する本格的な博物館となっている。中でも人々の目を惹きつけて離さないのが、3階に再現された「黄金の茶室」の原寸大模型だ。壁、天井、柱、そして茶道具に至るまで金箔で覆われた空間は、秀吉の絶大な権力と独特の美意識を嫌というほど見せつけてくる。
また、5階に展示された「大坂夏の陣図屏風」のミニチュアジオラマや、デジタルビジョンによる戦国武将たちのグラフィック解説も必見だ。真田幸村や後藤又兵衛ら猛者たちの息遣いが聴こえてきそうな臨場感あふれる展示構成になっており、歴史の知識が浅い旅行者であっても深く引き込まれてしまう工夫が随所に凝らされている。