2026年のイラスト業界をさらに複雑にしているのが、生成AIとトレス素材の融合だ。近年、AIを用いて大量生成されたポーズ集が安価で大量に出回るようになった。
一見するとバリエーション豊かな素晴らしい素材に見えるが、ここにも落とし穴がある。AIが生成したポーズ素材の元となった学習データに特定のアニメ画像や著作物がそのまま含まれていた場合、それをなぞって描いたイラスト自体が依拠性(トレース元の作品に依拠して作られたか)を問われるリスクが生じるのだ。
AI生成素材の著作権帰属に関する法整備は世界中で議論が続いており、「安全な素材」と「法的リスクを抱えた素材」の見極めは、これまで以上に高度なリテラシーが求められている。