城山選手の名を世界に轟かせたのは、2019年8月17日に福井県営陸上競技場で開催された「アスリートナイトゲームズイン福井」でした。男子走幅跳決勝において、追い風1.5mの絶好のコンディションのなか、踏切板を完璧に捉えた跳躍は放物線を描いて砂場へ到達。電光掲示板に表示された記録は8m40でした。
この大記録は、1992年に森長正樹氏が樹立して以来、約27年間破られなかった日本記録(8m25)を一挙に15cmも更新する歴史的快挙でした。この数字は当時の今季世界ランキング上位に入る驚異的な水準であり、アジア歴代でもトップクラスに位置づけられる大ジャンプでした。
この大記録の背景には、類まれな天性のバネに加え、助走後半でのトップスピードを落とさずに踏切へと伝える驚異的な身体連動があります。一躍時の人となった城山選手は、同年のドーハ世界陸上日本代表に選出され、見事に決勝進出を果たして11位に食い込むなど、世界の舞台でも堂々たる足跡を残しました。