SNSや動画投稿サイト、知恵袋などのコミュニティを分析すると、「コード譜通りに弾いているのに、なぜか昭和の歌謡ショーのようになってしまい、寺尾聰のようなクールさが出ない」という悩みが数多く見受けられます。
この現象が起きる最大の原因は、「テンポの突っ込み」と「オープンコードの鳴らしすぎ」という2つの盲点にあります。
原曲のレコーディングには当時のトップスタジオミュージシャンが集結しており、完璧なレイドバック(拍のわずかに後ろで音を鳴らす演奏技術)で演奏されています。初心者が焦ってテンポを前がかり(突っ込み気味)に弾いてしまうと、楽曲の持つアンニュイな色気が完全に消失してしまいます。
さらに、ローコード(開放弦を多く含むオープンコード)でジャカジャカとストロークしてしまうと、カントリーやフォークのような素朴な響きが前面に出てしまいます。『ルビーの指環』をスタイリッシュに聴かせるには、極力「ハイコード(5〜7フレット周辺のセーハコード)」を選択し、不要な開放弦を鳴らさないタイトなボイシングを意識することがプロクオリティへの近道です。