ネット上の掲示板やSNS、Googleマップの口コミを横断的に分析すると、沖縄民謡居酒屋に対する評価は真っ二つに割れるケースが見受けられます。称賛の声がある一方で、「落ち着いて会話ができなかった」「騒がしすぎて料理の味が分からなかった」といった不満の声も散見されます。このギャップは一体どこから生じるのでしょうか。
現場を訪れた利用者の肉声と実態を照らし合わせると、トラブルの大半は「店舗のキャラクターと訪問目的のミスマッチ」に起因しています。
「初めて訪れた国際通りの大型店では、BEGINのヒット曲や『涙そうそう』『ハイサイおじさん』などの定番曲が次々と演奏され、最後は全員総立ちで店内を輪になって踊り、知らない旅行者同士で乾杯しました。日常のストレスが一瞬で吹き飛ぶような強烈な多幸感がありました」(30代女性・東京都在住グループ旅行)
このように、初心者やグループ客にとって、誰もが知る有名曲のオンパレードと巧みなステージMCは最高のエンターテインメントとして機能します。ステージに立つ演者も観客を巻き込むプロフェッショナルであり、シャイな観客でも自然と手拍子を打ってしまう巧みな煽りを行います。
一方で、一人旅や静かに沖縄の夜情を味わいたい層からは、正反対の口コミが寄せられています。
「仕事終わりにふらりと一人で入り、泡盛を舐めながら八重山古典民謡の情感あふれる節回しに浸りたかったが、スピーカーの爆音とマイクパフォーマンスで隣の人との会話も成立しない状態だった。自分が選ぶ店を完全に間違えていた」(40代男性・一人旅)
近年では一人旅歓迎の沖縄民謡居酒屋として、カウンター越しに演者とゆったり会話を楽しめる小箱店や、三線体験をさせてくれるアットホームな店舗も増えています。また、小さな子ども連れの旅行者からは、子連れ家族向け座敷完備の大型店において、周囲の音が賑やかなことで「子どものぐずり声を気にせずリラックスして食事ができた」という逆説的な安心感の声も多数集まっています。