インターネットの検索窓や掲示板には、時折「立正大学はFランなのか」「文学部に行っても意味がない」といった根拠の希薄な書き込みが散見されます。しかし、大学教育の現場実態を把握する専門家の視点から見れば、立正大学文学部を「Fラン」と呼ぶのは明白な誤謬です。
河合塾等の定義における「Fランク大学(BF:ボーダーフリー)」とは、志願者数が定員を下回り、入試倍率が1.0倍を割り込んで合否判定が不能な大学を指します。前述の通り、立正大学文学部は一般選抜で2倍から3倍以上の競争倍率を記録しており、一定水準以上の教養・学力がなければ合格を勝ち取ることは不可能です。
では、なぜネット上でそのような過小評価が生まれるのでしょうか。その背景には、首都圏私立大学の俗称グループ(日東駒専・成成明学独國武・大東亜帝国など)の枠組みに機械的に当てはめようとする風潮があります。立正大学は仏教系宗派大学としての出自を持ち、特定学問(史学・地理・心理など)において極めて高い専門性を誇るため、メガ私立大学のようなマスプロ的な知名度競争とは一線を画してきました。この「知る人ぞ知る名門」という立ち位置が、受験情報に疎い層による誤解を招く要因となっています。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
大学進学におけるミスマッチを防ぐため、どのような学生が立正大学文学部で充実した4年間を過ごせるのか、明確な評価基準を提示します。
【入学をおすすめできる人】
- 歴史学、とりわけ考古学や古文書研究を本気で学び、現場での調査実習に没頭したい人
- 都心(品川・大崎)の良好なアクセス環境を活かし、学業と就活・資格取得を両立させたい人
- 教員免許(地歴・公民・国語・英語)や学芸員資格の取得を視野に入れている人
- 大規模マンモス校よりも、教授との距離が近い中規模・少人数制の演習で深く学びたい人
【進学に慎重になるべき人】
- 世間的な大学の「ブランドネーム」や偏差値の記号的序列のみをステータスとして重視する人
- 広大で緑豊かな郊外型キャンパスで、部活動や大規模サークル活動に明け暮れたい人
- 文学部に入れば実学的なビジネススキル(経営・会計など)が手取り足取り教えられると誤認している人