現在、コヴェントリーの街で「タツ(Tatsu)」の名を知らないフットボールファンはいません。ベルギーのKVオーステンデから2023年夏に加入した坂元達裕は、独特の間合いから繰り出される深い切り返しと、イングリッシュフットボールの激しい肉弾戦を苦にしない無尽蔵のスタミナで一気にレギュラーの座を射止めました。
しかし、その道のりは平坦ではありませんでした。2024年2月のプレストン戦で背中を強打し、脊椎骨折・骨盤損傷という選手生命をも脅かす重傷を負って長期離脱。地元ファンは悲嘆に暮れましたが、彼が過酷なリハビリプログラムを乗り越えてピッチに戻ってきた瞬間、スタジアムは割れんばかりの拍手と固有のチャントで揺れました。
英SNSや5ちゃんねる、現地のファンフォーラム(Sky Blues Talk)では、坂元に対する賞賛の声が止みません。
「坂元がボールを持った瞬間、スタジアム全体の空気が変わる。イングランドの屈強なDFが彼の切り返し一つでバランスを崩すシーンは何度見ても痛快だ」「負傷前より守備のポジショニングと球際が力強くなっている。監督が交代しても真っ先にスタメンシートに名前が載る理由がそこにある」
現地コミュニティの声を精査すると、技術的な華麗さ以上に、「どれほど削られても即座に立ち上がり、90分間プレスバックを怠らない献身性」が高く評価されていることが窺えます。ランパード監督も就任後の記者会見で「タツは並外れたメンタリティとインテリジェンスを兼ね備えた、監督にとって極めて頼もしい武器」と惜しみない賛辞を寄せています。