高度経済成長期に建てられたビル群は、半世紀を経て一斉に更新期を迎えている。耐震基準のアップデートや、現代のワークスタイルとのミスマッチが深刻化する中、単に壊して新しいものを建てるスクラップ・アンド・ビルドの手法はもはや時代遅れだ。持続可能な都市づくりが叫ばれる今、歴史的な意匠を残しつつ、中身を最新鋭の設備に入れ替える手法が注目されている。
今回のプロジェクトでは、外観の一部に旧ビルの面影を残すレンガ調のデザインを採用することが決定した。これにより、長年地域に親しまれてきた景観を維持しつつ、内部は完全なスマートオフィスへと変貌を遂げる。過去と未来が融合する新たな建築のあり方が、ここから始まろうとしている。