華やかな芸能界から一転、進学校として知られる東京学芸大学附属大泉中学校・高等学校を経て、彼女が選んだのは東京大学法学部という知の最高峰だった。机に向かい続ける日々。かつて劇場の拍手を浴びた少女は、膨大な六法全書と判例集を相手に、孤独な格闘を続けた。
司法試験の壁は厚く、決して平坦な道のりではなかった。だが彼女は挫折を糧に学びを深め、見事に合格を果たす。最高裁判所司法研修所での修習生活では、実務家としての厳格な倫理と事実認定の重みを叩き込まれた。法律という客観的な定規で人間の営みを裁く重圧。法曹としての基礎は、この濃密な修習期間に築き上げられた。