生徒数の激減や系列校の休校が報じられるたび、インターネット上では「PL学園はすでに廃校になったのか」「近々閉校するのではないか」という憶測が飛び交います。しかし、PL学園の廃校の噂の真相を正確に整理すると、学校法人は現在も存続しており、教育活動自体は継続されています。
では、なぜこれほどのPL学園の定員割れの現状が続きながらも、即座の閉校に至らないのでしょうか。そこには宗教法人が設置母体である私立学校特有の背景があります。
- 広大な資産と教団本部の一体性:富田林市に位置する広大な敷地はPL教団の敷地内にあり、一般的な私学のように賃料負担や用地買収の危機に直面しているわけではありません。
- 信者子弟のための教育機関という本義:もともと学園は教団の「人生は芸術である」という教義に基づき、信者の子弟を健全に育成する目的で創設されました。営利を第一義としていないため、生徒数が少数であっても維持されている側面があります。
- 大阪府との補助金関係:一定の認可要件を満たし続ける限り、私学助成の対象となります。ただし、定員充足率の低さによる減額措置は不可避であり、財政的な持ち出しが続いている現実は否定できません。
ネット上の「廃校済み」という情報は明白な誤認ですが、現役生徒の卒業をもって自然休校へ向かうのか、抜本的な再建プランを打ち出すのかという点において、学校法人PL学園が歴史的な転換点に立たされていることは事実です。