尾形光琳の国宝『燕子花図屏風』が放つ圧倒的な輝きは、単なる金箔の眩さによるものではありません。描くべきはずの「八橋」を勇気をもって切り落とし、鑑賞者自身の心の中に名橋を架けさせるという、研ぎ澄まされたデザイン戦略と鑑賞者への信頼がそこに息づいています。
2026年春の特別公開は、最新の鑑賞環境のもとで光琳の企みを五感全体で受け止める絶好の機会です。展示室の薄暗がりの中で黄金の虚空に咲く群青の花々に酔いしれ、その後、新緑の庭園で初夏の風に揺れる本物のカキツバタと対峙する――。三河国八橋から京都の町衆サロン、そして現代の南青山へと連綿と受け継がれてきた美の対話を、ぜひ現地で体感してください。 (出典: 燕子花 図 屏風(Yahoo!ニュース))
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