かつて昭和の風物詩とされた光化学スモッグですが、現代においてもそのリスクは消失していません。光化学スモッグの発生原因は、工場や自動車から排出される窒素酸化物とVOCが、強い紫外線を受けることでオゾンなどの酸化性物質(光化学オキシダント)へと変化することにあります。
近年の大気動向で注目すべきは、地球温暖化に伴う猛暑日・高気温の増加です。日照時間が長く風が弱い晴天の日には、汚染物質が大気中に滞留しやすく、局所的にオキシダント濃度が跳ね上がる傾向が見られます。目視では白く濁ったスモッグとして認識しにくい「青空の下の光化学スモッグ」も報告されており、学校現場や屋外作業における警戒が続けられています。