再現の成否を分けるのは、スーパーマーケットで誰でも入手できる市販カレールーのセレクトと、配合の比率です。2026年現在の検証において最も高い再現度を叩き出しているのが、「ハウス ジャワカレー(中辛)」と「ハウス こくまろカレー(中辛)」を1対1で組み合わせる配合です。
ジャワカレーが持つシャープな焙煎スパイス感とキレのある刺激に対し、こくまろカレーが持つ動物性ブイヨンのコクと乳製品のまろやかさが重なり合うことで、驚くほどココイチのベースポークソースに近い骨格が立ち上がります。
【材料(4〜5皿分)】
- ハウス ジャワカレー(中辛):1/2箱(約92g)
- ハウス こくまろカレー(中辛):1/2箱(約70g)
- 豚ひき肉(または細かく刻んだ豚こま肉):120g
- 玉ねぎ:大1個(約250g、極細微塵切り)
- 水:900ml
- 固形コンソメ:2個(約10g)
- ウスターソース:大さじ2(※中濃や濃厚ソースは不可)
- オイスターソース:小さじ1
- 醤油:小さじ1
- 砂糖:小さじ1/2(酸味のトゲを丸める隠し味)
- おろしニンニク・おろし生姜:各小さじ1/2
- サラダ油(またはラード):大さじ1
【調理工程とプロの火入れ】
まず鍋にサラダ油を熱し、ニンニクと生姜を香りが立つまで極弱火で温めます。次に極細かく刻んだ玉ねぎを加え、中火で焦がさないよう透き通るまで炒めます。ここで飴色まで深く炒めすぎないのが最大のポイントです。過度なメイラード反応によるキャラメル香は、ココイチ特有のストレートなスパイス感を邪魔してしまうため、薄いキツネ色程度で留めます。
続いて豚肉を投入し、肉の色が変わって脂が透明になるまで炒め合わせます。水を900ml注ぎ、固形コンソメを投入して沸騰させます。アクを丁寧に取り除きながら、弱火で約15分間煮込みます。
一度火を完全に止め、割った2種類のルーを割り入れます。ルーが完全に溶け切ったら再び極弱火に点火し、ウスターソース、オイスターソース、醤油、砂糖を加えます。木べらで底が焦げ付かないよう静かに混ぜながら、弱火でとろみがつくまで約10分間煮込めば完成です。さらに店舗の「具なし感」を極限まで追求する場合は、ルーを入れる前の煮込みスープをハンドブレンダーで軽く撹拌し、玉ねぎと肉を微細化する手法が極めて効果的です。