嬬恋プリンスホテルへの滞在を検討する際、多くの旅行者が事前に見落としがちなのがアクセス環境と周辺インフラの制約です。大自然に囲まれたロケーションの裏返しとして、都市型リゾートのような感覚で訪れると不便を強いられる場面が存在します。
最寄り駅はJR吾妻線の万座・鹿沢口駅ですが、駅からホテルまでは車で約20分を要し、公共路線バスの運行本数は非常に限られています。新幹線を利用する場合、北陸新幹線・軽井沢駅から予約制の直行無料送迎バスが季節運行されていますが、事前予約が必須であり、1日の運行便数が限られているため、新幹線の到着時間と合わない場合はタクシー(片道1万円以上)を利用するか、軽井沢駅前でレンタカーを借りる必要が生じます。
もう一つの見落としがちな盲点は、ホテル周辺の商業施設・夜間環境です。ホテルから徒歩圏内にコンビニエンスストアや飲食店は一切存在しません。最寄りのコンビニまでは車で片道15分ほど山道を走る必要があるため、夜間の買い出しは現実的ではありません。館内売店の営業時間も限られており、部屋で楽しむ地酒やおつまみ、必要な日用品は、チェックイン前に鬼押ハイウェー沿いや幹線道路沿いの店舗で調達しておくのが鉄則です。
また、自家用車で向かう場合、4月のオープン直後や11月のクローズ直前は高原特有の急激な気温低下によって路面凍結が発生する日があります。「春だから」「秋だから」と油断せず、初春・晩秋の滞在時にはスタッドレスタイヤの装着有無や当日の峠道の気象情報を確認しておく危機管理が求められます。