周富徳氏を語る上で欠かせないのが、実弟である周富輝(しゅう・とみてる)氏の存在です。兄弟揃って卓越した腕前を持ち、バラエティ番組では互いをイジり合う掛け合いで視聴者を楽しませていましたが、根底にあったのはプロ同士の深い敬意と信頼でした。
富輝氏は横浜中華街の名店「生香園」のオーナーシェフとして独自のスタイルを確立。富徳氏がメディアの第一線で中華料理の間口を広げる一方、富輝氏は本場・広東の伝統を重厚に守り抜くなど、役割を分担しながら中華料理界のステータス向上に貢献しました。兄の訃報に際し、富輝氏が語った深い惜別の念は多くの人の涙を誘いました。