ネット上の掲示板や知恵袋などで頻繁に目にするのが、「インスタに写真をアップすると、勝手に自宅の位置情報がつく」「カメラロールのGPS情報がそのままフォロワーに公開されている」という切実な相談です。まず結論から申し上げますと、インスタ位置情報バレる噂の真相を技術的な観点から検証すると、Instagramアプリはユーザーが明示的に「場所を追加」しない限り、写真に含まれる撮影地の位置座標を勝手に公開タグとして付与することはありません。
それにもかかわらず、なぜ「自宅が特定された」という被害が後を絶たないのでしょうか。現場の取材やトラブル相談の事例を紐解くと、インスタ位置情報勝手につく理由には明確な2つのカラクリが存在します。
第1の要因は、投稿画面における「予測候補の誤タップ」です。スマートフォンの位置情報サービスがオンになっている場合、Instagramは端末の現在地をもとに「おすすめのスポット候補」を投稿作成画面に自動提案します。自宅でくつろぎながら投稿を作成している際、最寄りのマンション名や近隣の店舗、あるいは町名候補が画面上部に表示され、それを無意識のうちにタップしてタグ付けしてしまうケースが極めて多いのです。
第2の要因は、複数の投稿から生活圏を割り出す「モザイクアプローチ」です。仮に直接「〇〇町」とタグ付けしていなくても、近所の電柱に記載された地名表示、窓から差し込む太陽光の角度、ゴミ収集所の看板、さらには普段使いしているスーパーのレジ袋といった細かな情報の断片が、悪意ある第三者によってパズルのように組み合わされ、最終的に自宅住所を絞り込まれてしまいます。