ハリウッド映画『お買いもの中毒な私!』では、ブランド服に囲まれたヒロインの葛藤がコミカルに描かれ、ハッピーエンドへと向かいました。しかし、現実に存在する当事者たちの暮らしに、そのような華やかさは存在しません。
NetflixやNHKオンデマンドで配信されている依存症関連のノンフィクション・ドキュメンタリーを観ると、映し出されるのは部屋を埋め尽くす大量の未開封の段ボール箱と、日付の過ぎた請求書の山です。買った洋服のタグすら切らずに放置し、自己嫌悪に苛まれながら次の商品を検索する当事者たちの姿は、極めて壮絶なものがあります。
映像作品が描く「可愛らしい散財」という幻想を捨て、深刻な行動障害という現実を直視することからしか、家族の救済は始まりません。