豊川稲荷東京別院で最も高い人気を誇るのが、境内の一角にある「融通稲荷尊天」で授与される「融通金(ゆうづうきん)」です。
融通稲荷の前に置かれた黄色い小さな封筒には、ご祈祷された「本物の10円玉」が1枚納められています。参拝者は自由にこの封筒を1人1袋借り受け、財布に入れて肌身離さず持ち歩くことで、金運や仕事運が融通(融通無碍に巡る)されると伝えられています。
ただし、融通金は「神仏からお金を借りる」という神聖な儀礼です。以下の厳格な作法を守る必要があります。
- 使い道:財布のお守りとして大切に保管します(無理に使わず所持し続けるのが通例です)。
- 返納期限:原則として「1年後」、または所願成就した際にお礼参りを行います。
- 返納の作法:借りた10円に、感謝の気持ちを込めた利息分(気持ちの金額)を添えて納め、改めて新しい融通金をいただくのが習わしです。
遠方で直接参拝できない場合は、現金書留で感謝の手紙を添えて返納することも可能です。「借りたものは必ずお礼を添えて返す」という礼節こそが、金運を呼び込む本質と言えます。