「ものもらい(地域によってはめばちこ、めいぼ等)」という呼び名から、「人からもらう病気」と誤解されがちですが、医学的にものもらいが他人にうつることは一切ありません。学校保健安全法においても感染症としての出席停止措置の対象外となっており、過度な隔離や周囲への怯えは不要です。
ものもらいの正体は、主にまぶたの分泌腺に常在菌が入り込んで炎症を起こす「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」、あるいは皮脂が詰まってしこりができる「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」のいずれかです。原因となる黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌は、健康な人の皮膚や粘膜にも常に存在している常在菌であり、免疫力の低下や寝不足、アイメイクの汚れなどが引き金となって局所的に増殖します。他人の菌が飛沫や接触で感染して発症する仕組みではないため、飛沫感染や空気感染のリスクは完全に否定されています。