本郷キャンパスの象徴である総合図書館は、その建物自体が近代日本の学術史を物語る記念碑的建造物です。1923年の関東大震災で旧館が炎上し、約70万冊の蔵書が灰燼に帰した悲劇の後、米国の実業家ジョン・D・ロックフェラー・ジュニアによる巨額の寄付と、建築家・内田祥三(よしかず)の設計によって1928年に再建されました。
この重厚な東大図書館 建築・歴史の文脈を受け継ぎつつ、2010年代以降の大規模改修「新図書館計画」によって、前庭の地下に約300万冊を収容する巨大な「ライブラリープラザ」と自動化書庫が誕生しました。古典的なネオ・ゴシック調の外観と世界最先端のロボット書庫システムが共存する姿は、知のアーカイビングの極致といえます。