知事の合理的な改革姿勢は、時に伝統的な政治勢力との摩擦を生む。千葉県議会の最大会派である自民党をはじめとする各会派とは、予算案や重要条例の審議において時に激しい火花を散らしてきた。特定の政党に過度に依存しないスタンスを取るがゆえに、議会対策には常に緻密な根回しと論理的な説得が求められる。
また、地方交付税や地方創生関連の大型補助金をめぐっては、総務省や関係省庁との水面下の駆け引きが日常的に繰り広げられている。熊谷知事は元政令指定都市市長としての行政経験とネットワークをフル活用し、国に対して地方の裁量拡大を鋭く要求し続けている。中央集権的な枠組みに安易に従うのではなく、対等な立場で国と渡り合う姿は県政の存在感を際立たせている。