一条工務店を検討する多くのユーザーが魅了されるのが、「真冬に家中どこにいても暖かい」全館床暖房と、「電気代を自給自足する」大容量太陽光発電・蓄電池パッケージです。しかし、実際の光熱費収支には注意すべき前提条件が存在します。
厳冬期における全館床暖房の連続稼働時、建物の広さや寒冷地区分にもよりますが、暖房由来の消費電力は月間15,000〜25,000円程度の電気代として現れます。「高性能だから冬でも電気代が1万円未満で済む」と思い込んでいると、寒波襲来時の請求書を見てショックを受けることになります。
この消費電力を強力に相殺するのが、屋根一体型の大容量太陽光パネル(10kW超の搭載が主流)と大容量蓄電池システムです。昼間に発電した電力を蓄え、買電単価の高い時間帯に放電するスマートなエネルギーマネジメントにより、春・秋などの好天期には電気代収支がほぼゼロ、あるいは売電益が上回る月も珍しくありません。
ただし、10〜15年周期で訪れるパワーコンディショナーの交換費用(数十万円規模)や、蓄電池自体の経年劣化による容量低下は織り込んでおく必要があります。「太陽光と蓄電池で一生電気代がかからない」という過度な期待は捨て、将来の設備更新費用を積み立てておく現実的な資金計画が欠かせません。