特別な美術の才能がなくても、遠近法階段立体アートを自分の手で具現化することは十分に可能です。文化祭や個人の制作で支持を集めている、最も失敗が少ないだまし絵階段の作り方の手順を解説します。
まずは階段トリックアートの描き方の基本となる「プロジェクション法」です。この手法を用いれば、複雑な立体図法の計算を紙の上で行う必要がありません。
- 視点の設定と固定:完成した作品を鑑賞・撮影したい場所に三脚を立て、プロジェクターまたは定点カメラを完全に固定します。
- 原画の投影:立体的に浮き上がらせたい階段の完成イメージ(3DCGやイラスト)を、定点から床面やステップに向けてプロジェクターで斜めに投影します。
- 歪んだ輪郭のトレース:床面に映し出された光のラインをマスキングテープやチャコペンで忠実に輪郭取りします。この時点で、正面から見ると絵は極端に縦長に引き伸ばされた状態になります。
- 陰影の着色:「光源の位置」を1箇所に決めたうえで、階段のステップの影を濃淡をつけて塗り分けます。最も深い穴の底はブラックで塗りつぶし、エッジ部分に細い白のハイライトを入れることで、境界線が際立ちます。
プロジェクターが用意できない環境であれば、方眼紙を用いた「グリッド伸張法」が有効です。正方形のグリッドに描いた階段のスケッチを、床面上に台形(奥が狭く手前が広いグリッド)として引き延ばして転写するだけで、初心者でも手軽に3Dアート階段を簡単に作成することができます。