メール便を巡る現場で最もシビアに運用されているのが、いわゆるメール便サイズ厚さ3cm制限です。運賃設定やポスト投函の物理的限界から、各社とも厚さゲージ(スリット状の測定スケール)を用いて厳格なサイズ測定を実施しています。
ネット上では「ミリ単位のオーバーなら配達員の裁量で見逃してくれる」といった誤った噂が散見されますが、これは明確な誤解です。ヤマト運輸や日本郵便の自動仕分け機および現場計測において、厚さ定規に無理やり押し込まなければ通らない荷物は、容赦なく「引受不可」として差出人に返送されます。特に衣類(セーターやパーカー、フリースなど)やダウン製品は、梱包直後は平らであっても、輸送中の振動や空気の混入によって膨らみ、3cmの基準をあっさり突破してしまう事故が多発しています。
この「厚さの壁」を回避するためには、圧縮袋の活用や、マスキングテープで資材を密着固定するなどの工夫が不可欠です。また、緩衝材(プチプチ)を過剰に巻きすぎた結果、厚みが規定値を超えて返送されるトラブルも初心者に多く見られます。中身を保護しつつも、梱包後の最厚部が2.8cm以内に収まるようデジタルノギスや厚さ測定定規で事前に検品する管理意識が、発送遅延を防ぐ防壁となります。