物語の冒頭、砂塵が舞うバルカの地で怪しい存在感を放っていた野崎の姿は、多くの視聴者の記憶に鮮明に残っている。目を引く真っ赤なスーツと巨躯、そして現地警察の追撃をすんでのところでかわす鋭敏なカン。冒頭の数話だけで、彼は単なる脇役ではなく、物語を推進するダブル主演級のエネルギーを持っていることを証明した。
特に圧巻だったのは、ハイテク機器を駆使した捜査手法と、泥臭い現地での聞き込みを交差させるスタイルだ。スマホのカメラ機能を巧妙に利用した追跡や、通信ログの瞬時な解析など、現代の公安警察官としての圧倒的な能力を見せつける一方で、過酷な環境に身を置くたくましさも兼ね備えていた。まさに「動」と「静」の絶妙なバランスが、視聴者の視線を釘付けにしたのだ。