煮魚の味が決まらない最大の原因は、調味料を合わせる際の計量ミスや煮詰まりすぎによる味のブレにあります。しかし、すき焼きのタレには本醸造醤油、上白糖やみりん、昆布や鰹の出汁エキスがあらかじめ最適な比率でブレンドされています。つまり、ベースの味付けはすでに完成しているため、あとは適切な水分量で割るだけでプロ級の煮汁が出来上がります。
基本となるすき焼きのタレと水の黄金比は「1:1」です。タレが100mlなら水も100ml加えるだけで、甘辛くコク深い王道の煮汁になります。より魚の身を柔らかくし、風味豊かに仕上げたい場合は「タレ 1:水 0.5:酒 0.5」の割合にするのがおすすめです。アルコールの揮発とともに魚の余分な匂いが飛び、上品な照りとふっくら感が一段と引き立ちます。
魚の水分量や脂の乗り具合によっても微調整が可能です。淡白な白身魚には規定通りの1:1、脂の乗った青魚には酒を多めにブレンドするなど、柔軟に対応できる点もこの調理法の大きな強みです。