12月から2月にかけて、高岡市は深い雪に包まれる。グラウンドが雪で覆われ、外での実戦練習が絶望的となる環境は、一見すると地方校にとって決定的なハンディキャップに思える。だが、このハンデこそが彼らのメンタルを鋼のように鍛え上げる。
限られた室内練習場での徹底的な筋力トレーニング、狭いスペースを利用した超至近距離からの打撃マシン打ち込み、そして泥臭い手投げのノック。太陽の下で存分に白球を追えないストレスを、春へのエネルギーへと変換する回路が、この伝統校には出来上がっている。雪解けの春、緑のグラウンドに解き放たれた球児たちの動きには、他地区の学校にはない「飢え」と「爆発力」が宿る。