「植物性だからヘルシー」「カロリーゼロだから太らない」という宣伝文句には、見落としてはならない落とし穴が存在します。
かつてバターの代用品として重宝されたマーガリンやショートニングには、製造工程で生じるトランス脂肪酸が含まれます。トランス脂肪酸は悪玉コレステロール(LDL)を増やし、善玉コレステロール(HDL)を減らすため、冠動脈疾患や心筋梗塞のリスクを高めることが世界保健機関(WHO)によって指摘されています。欧米では厳しい使用規制が敷かれていますが、日本国内の安価なクッキーやスナック菓子には依然として使われているケースが目立ちます。
また、ダイエット食品に多用されるスクラロース、アセスルファムK、アスパルテームといった人工甘味料のデメリットも無視できません。砂糖の数百倍の甘味を持つこれらの成分は、脳の報酬系を狂わせて甘味への依存を強めるだけでなく、腸内細菌叢のバランスを乱し、かえってインスリン抵抗性を悪化させるリスクが報告されています。「カロリーがゼロなら安心」という考え方は改める必要があります。