ブーム当時、世間を最も驚かせたのがその金銭事情と熱狂度でした。当時囁かれていたカリスマ美容師の年収は、トップクラスで推定1億円から数億円に達していたとされています。給与所得だけでなく、テレビ出演料、ヘアショーのギャランティ、雑誌のタイアップ、シザーやヘアケア剤のプロデュース印税が重なり、一般的なサラリーマンとは桁違いの収入を得ていました。
それに伴い、施術料金のシステムも大きく変わりました。一般的なカット料金が4,000円〜5,000円程度だった時代に、彼らのカリスマ美容師の指名料相場は5,000円〜15,000円へと跳ね上がりました。それでもなお「数カ月先まで有名美容師の予約が取れない」状態が常態化し、サロンの電話予約受付日には回線が完全に麻痺。チケット転売のように予約枠が裏で取引されるといった都市伝説まで生まれたほどです。