従来、害虫の駆除といえば航空機による化学農薬の広域散布が主流だった。しかし、これは生態系への悪影響やコスト面で大きな課題を残していた。そこで事態を打破すべく投入されているのが、最先端のアグリテック(農業IT・先進技術)だ。
人工衛星データとAI画像解析を組み合わせ、発生リスクの高い湿潤地域をピンポイントで予測。さらに、環境負担の少ない生物農薬(特定の天敵菌)をドローンで局所散布する革新的なアプローチが実用化されつつある。ハイテク技術を駆使した最新防除の裏側には、広大な自然を相手に微小な兆候を見逃さない精密なデータ戦略が存在しているのだ。