本作の最大の魅力は、主演を務めた沢尻エリカと山田孝之が作り出した類まれな情熱と脆さの同居にある。難病と戦いながらも自身の歌声で未来を切り拓こうとするヒロインと、彼女を支えながら己の過去や挫折と向き合っていく青年の姿は、観る者の胸を強く揺さぶった。
二人が魅せた繊細な感情の揺れ動きと、互いを思いやるまっすぐな瞳。単なる恋愛物語を超えた絆の描写は、平成の青春純愛ドラマを代表する金字塔として高く評価されている。過度な演出に頼らず、生きることの尊さと痛みを真っ直ぐに描いたドラマ『タイヨウのうた』は、二人の圧倒的な表現力があったからこそ成立した珠玉のドラマだ。