的形海水浴場の潮干狩りにおける最大の魅力は、一般的なアサリに加えて「マテ貝(マテガイ)」の本格的な採取体験ができる点です。砂浜の表層を掘り進めるアサリ採りとは異なり、マテ貝には固有のテクニックと専用の道具が求められます。
マテ貝採りの基本手順は以下の通りです。まず、干潮時に現れる砂浜の表面を平ぐわやスコップで数センチほど薄く削り取ります。砂の表面に菱形や楕円形の小さな穴(マテ貝の呼吸孔)が現れたら、そこに「食塩(塩ボトルや調味料入れに入れたもの)」を少量振り込みます。浸透圧の変化によりマテ貝が数センチ飛び出してくるため、指で殻をしっかり掴み、貝が砂に潜ろうとする力を感じながらゆっくり引き抜くのがコツです。力任せに引っ張ると殻が割れてしまうため、一定のテンションを保ちながら砂から抜き取る繊細さが求められます。
また、アサリやハマグリを狙う場合は、潮が最も引く「干潮時刻の前後2時間」が勝負どころです。波打ち際よりも少し内側の、小石や海藻の切れ端が混じる砂地を深さ5〜10cm程度熊手で耕すと、密集したアサリの層(アサリ床)に遭遇しやすくなります。持ち帰り用のクーラーボックスには保冷剤とともに現地の海水をペットボトルに汲んで持ち帰り、帰宅後の砂抜きに使用するのが美味しく食べる秘訣です。