道の駅とぎ海街道の最大のストロングポイントは、裏手に広がる増穂浦海岸へのダイレクトなロケーションです。約4kmにわたって弓状の砂浜が続くこの海岸は、鎌倉の由比ヶ浜、紀伊の和歌浦と並ぶ「日本三大小貝名所」の一つとして知られています。11月から3月にかけての冬期を中心に、可憐なピンク色の「さくら貝」が砂浜に打ち寄せられる光景は、能登の冬の風物詩です。
海岸の高台に伸びる世界一長いベンチ(全長460.9メートル)は、1989年に延べ830人のボランティアの手によって組み立てられた歴史的モニュメントです。ベンチに腰掛けて眺める日本海の夕日は圧巻で、夕刻には茜色に染まる水平線を求めて多くの写真愛好家やドライブ客が集まります。
さらに敷地内には、海岸で採集された貴重な貝殻や貝細工を展示する「さくら貝小部屋」が併設されています。繊細なさくら貝を用いた手作りストラップや絵はがき作りの体験コーナーは、旅の情緒を深める文化スポットとして旅行者の記憶に刻まれています。