過給機構を持つターボ車には、動力性能の飛躍的な向上という大きなメリットがある一方、機構の複雑化に伴う維持管理の注意点も存在します。現在主流となっているパワートレインごとの特徴と客観的数値を以下の比較表にまとめました。
ターボ車の燃費性能に関しては、走行環境による「実燃費の乖離幅」を正しく理解しておく必要があります。排気量を小型化して熱効率を高めたダウンサイジングターボは、定速巡航時には排気量の小ささ相応の低燃費を発揮します。しかし、過給がかかり続ける急加速時やストップ&ゴーの多い過酷な都市部では、エンジンのノッキング(異常燃焼)を防ぐために燃料を濃いめに噴射する冷却制御が働くため、実燃費がカタログ数値から20〜30%ほど落ち込むケースがあります。
一方、ハイブリッド車(HEV)との比較では、初期導入費用の差が焦点となります。車両価格が約35万〜60万円高額になるHEVに対し、ターボ車は10万〜20万円程度のアップで十分な加速性能が手に入ります。年間走行距離が短く、初期投資を抑えつつ力強いドライバビリティを求めるドライバーにとっては、ターボ車のほうがトータルバランスで優れた選択肢となります。