近年、新潟県津南町の雪まつりや台湾の十分(シーフェン)、タイのコムローイ祭りなどで爆発的な人気を誇る「スカイランタン」。この幻想的な灯火を漢字で表す際は「天灯(てんとう/中国語読み:ティエンダン)」と表記されます。
天灯の歴史は古く、三国時代の軍師・諸葛孔明が包囲された城から救援を求める通信手段として発明したという伝説から、別名「孔明灯(こうめいとう)」とも呼ばれます。熱気球と同じ原理で、紙袋の中で火を焚いて上空へと放つ構造は、まさに「天に昇るランタン」そのものです。
また、日本国内で有名な「長崎ランタンフェスティバル」で街を埋め尽くす中国提灯は、現地で「花灯(かとう)」や「彩灯」と呼ばれ、春節(旧正月)を祝う縁起物として飾られています。漢字表記一つをとっても、祈りや祝祭の歴史が色濃く刻まれています。