ふたりの出会いは1990年代後半、フジテレビ系の長寿バラエティ番組『ものまね王座決定戦』をはじめとするテレビ番組での共演でした。当時、野口五郎は審査員やトップアーティストとして円熟期を迎え、三井ゆりは明るく気配りのできる癒やし系タレント、いわゆる「元祖バラドル」の筆頭として多忙を極めていました。
現場スタッフの間でも礼儀正しさと飾らない謙虚さで定評のあった三井ゆりに対し、野口五郎が静かに惹かれていったのはごく自然な流れでした。趣味のゴルフ番組などを通じて親交を深め、野口五郎からの誠実なアプローチによって真剣交際へと発展します。報道関係者の証言によると、野口五郎は交際当初から「彼女の裏表のない純粋さと、周囲への細やかな気配り」に深く敬意を払っていたと伝えられています。
そして2001年2月、北マリアナ諸島のロタ島で執り行われた挙式は、多くのメディアで大々的に報じられました。当時、野口五郎は45歳、三井ゆりは33歳。12歳の年齢差を意識させない穏やかな笑顔に包まれたふたりの姿は、昭和から平成の芸能史において最も祝福された結婚劇のひとつとして記憶されています。