そもそも、両者の袋の中身にはどのような差があるのか。結論から言えば、最大の違いは「出汁の強さ」と「グルテンの働きを想定した粉の配合バランス」にある。
たこ焼き粉は、鉄板の丸い窪みの中で生地を素早く滑らせ、かつ中心部をクリーミーに保つため、薄力粉をベースにしながらもデンプン質が巧みにブレンドされている。さらに、タコ本来の淡白な味を引き立たせる目的で、鰹や昆布、魚介エキスの風味が最初から濃厚に利かされているのが特徴だ。
一方でお好み焼き専用粉は、たっぷりのキャベツから染み出す水分を抱え込み、空気を含んでふっくらと立ち上がるよう、山芋粉や膨張剤が独自の比率で調合されている。つまり、たこ焼きのベースでそのままキャベツをまとめようとすると、水分過多でコシが抜け、平たく重たい仕上がりになってしまうのだ。この物理的な特性の差を埋めることこそが、成功への第一歩となる。