結婚式のお祝いにおいて、最も避けるべき初歩的なミスは「ボールペンや油性マジックで書くこと」、そして「薄墨(うすずみ)を使ってしまうこと」の2点に尽きる。ボールペンや極細サインペンは事務作業用の印象が強く、格式を重んじる結婚式マナーでは完全にマナー違反とされる。太すぎる油性マーカーも裏写りや文字のにじみの原因となり、品を損なう。
さらに深刻な失礼にあたるのが薄墨だ。薄墨は「涙で墨が薄まった」「突然の訃報に急ぎ駆けつけた」という意味を持つ不祝儀(葬儀・法事)専用の墨色である。慶事である結婚式では、絶対に「濃く鮮やかな漆黒」を使わなければならない。市販の筆ペンの中には慶弔両用として1本に濃墨と薄墨の両端がついているタイプが多いため、書く前に必ず試し書きをして濃い黒であることを確認する慎重さが求められる。