記憶障害を抱える脳外科医という難役に挑んだカンテレ製作の『アンメット ある脳外科医の日記』は、彼女のキャリアにおいても金字塔となる作品となった。重厚なヒューマンドラマでありながら、画面に漂うどこか愛おしく温かい空気感は、彼女の持つ独特の佇まいがあってこそだろう。
特に話題を呼んだのが、共演の若葉竜也との間で交わされるリアリティ溢れるやり取りだ。計算された演技を超え、互いの呼吸を感じ取りながら紡がれる台詞の応酬は、観る者の胸を強く打った。緊迫した医療現場の緊張感の中で、ふと見せる柔らかい笑みや苦悩する表情のギャップが、彼女の持つ愛らしさをより一層引き立てていた。