矢沢永吉の経歴を語る上で欠かせないのが、数々の「前人未到の記録」と「名言・伝説」です。
ロックの殿堂と呼ばれる日本武道館における最多公演記録は、2020年代に入っても自身の持つ記録を更新し続け、すでに150回の大台を突破しています。1977年に日本人ソロロックアーティストとして初めて武道館のステージに立って以来、年末の武道館公演は日本の音楽シーンにおける冬の風物詩となりました。
自著『成りあがり』や『アー・ユー・ハッピー?』に綴られた言葉は、ビジネスパーソンや若手アーティストのバイブルとして読み継がれています。
「俺はいいけど、YAZAWAが何て言うかな」
「ドアの向こうに夢があるなら、ドアが開くまで叩き続けるんだ」
また、1990年代後半にオーストラリアで発覚した約35億円にのぼる巨額詐欺・横領被害事件においても、矢沢は自己破産を選ぶことなく「俺が歌って全額返す」と宣言。わずか十数年で元金と利息をすべて完済したエピソードは、彼のタフネスと誠実さを物語る最大の伝説として今なお語り草となっています。