かつて台北市中山区林森北路・双城街エリアに威容を誇っていた「インペリアルホテル台北(台北華國大飯店)」の旧敷地は、現在すでに解体・再開発のフェーズに入っています。1967年創業という半世紀以上の歴史に幕を下ろした直接の契機は、台湾政府が推進する「危老重建(危険・老朽建築物再建)」プロジェクトへの適合でした。
コロナ禍におけるインバウンド減少も重なりましたが、本質的な閉館理由は資産価値の最大化と安全基準の刷新です。華國グループは歴史的建物の延命ではなく、最新鋭の複合拠点への完全移行を選択しました。
その移転先として選ばれたのが、台湾屈指の観光拠点である士林区です。台北捷運(MRT)が進める士林駅TOD(公共交通指向型開発)複合ビルの上層階に、新たなフラッグシップホテルとして再始動する計画が進められています。旧館のヨーロピアン・アンティーク調から、洗練されたモダンラグジュアリーへの脱皮を図っており、台湾のホテル業界でも屈指の注目プロジェクトとして動向が注視されています。