エンドが終了し、両チームが全12球を投げ終えた瞬間にボッチャ勝敗の判定基準となる得点計測が行われます。ここでの基本原則はシンプルですが、初心者が最も勘違いしやすいポイントでもあります。
ジャックボール得点計算の鉄則は、「最もジャックボールに近いボールを投げたチームだけが得点を得る」という点です。敗れた側のチームには、そのエンドでの得点は一切入りません(0点)。勝ったチームには、ジャックボールを中心として「相手チームの最も近いボール」よりも内側にある自チームのボール1球につき1点が与えられます。
現場取材において、最も緊迫感に包まれるのが審判による計測シーンです。肉眼ではミリ単位の差が判別できない場合、国際審判員はコンパス、キャリパー、専用メジャーを駆使して厳格な測定を行います。審判は測定中、選手や観客に対して現在の優劣を伝えるため、表裏が赤と青に塗り分けられたパドル(ボッチャ審判シグナル)を高く掲げ、次に投球すべきチームを無言で指示します。
規定エンドを終了した時点で同点の場合は、1エンドのタイブレイクを実施します。タイブレイクではコイントスで先攻を決め、ジャックボールをコート中央のクロス(十字マーク)に置いた状態で特別なサドンデス戦が行われます。