「新築住宅なのにカマドウマが出た」「タワーマンションの高層階ではない低層アパートで頻発する」といった現場の声が寄せられます。現代の住宅環境においてカマドウマが室内へ侵入・定着する背景には、3つの明確な要因が存在します。
1. 発生を誘発する「高湿度」と「エサとなる有機物」
カマドウマは乾燥に極端に弱く、湿度70%以上の環境を好みます。浴室の床下、洗面台の配管裏、結露が放置された押し入れ、雨漏りや湿気のこもる基礎コンクリート周りは格好の越冬・潜伏場所です。さらに、ホコリ、段ボールの糊、カビ、他の微小昆虫の死骸といったエサが豊富にある環境では長期滞在を許すことになります。
2. わずか数ミリの隙間を突く侵入経路
翅がないカマドウマですが、偏平で柔軟な身体構造を持つため、成虫であっても3〜5mm程度の隙間があれば容易にすり抜けます。現場検証で判明している主な侵入ルートは以下の通りです。
- 床下の通風口(換気ガラリの網目破損や隙間)
- キッチン・洗面台・エアコン導入部の配管貫通部の隙間
- サッシ・網戸の建付けの緩みや水抜き穴
- 玄関ドア下のパッキン劣化による隙間
3. 外周環境(庭のプランター・落ち葉堆積)の影響
建物の基礎周辺にプランターや放置された木材、湿った落ち葉の層があると、そこが繁殖のホットスポットになります。外周で増殖した個体が、壁面のわずかな隙間や給気口を伝って室内へ侵入するケースが後を絶ちません。