「ペーパーテストがないから入りやすい」という考えは大きな誤解です。多様な背景を持つ生徒が増加する中、都立稔ヶ丘高校の入試倍率は毎年のように1.3倍〜1.7倍前後の高い競争率を記録しています。特に生活リズムを合わせやすいⅠ部・Ⅱ部は激戦となる傾向が顕著です。
選抜は「志願申告書」「作文」「個人面接」の総合評価で行われます。合否の分かれ目となるポイントを整理しました。
1. 志願申告書:過去の総括と「なぜ稔ヶ丘なのか」の必然性
中学校時代の不登校や挫折経験を隠す必要はありません。重要なのは「過去の苦しい状況から何を学び、稔ヶ丘高校のどの環境を活かしてどう変わりたいのか」という前向きな意志を論理的に記述することです。学校が提供する教育プログラムとの整合性が厳しく見られます。
2. 作文:課題文の的確な理解と具体的事例の展開
例年、提示されたテーマに対して自分の体験や考えを盛り込み、筋道の通った文章を構成する力が問われます。「起承転結」を意識し、美辞麗句を並べるのではなく、等身大の自分自身の言葉で説得力を持たせるトレーニングが欠かせません。
3. 個人面接:表面的な受け答えを排した「対話力」
面接官は、マニュアル通りの暗記回答を見抜きます。面接室では、これまでの挫折にどう向き合ってきたか、入学後に自律的な登校を続けられるかといった点について深く掘り下げられます。言葉に詰まっても焦らず、自分の心情を誠実に伝える姿勢が最高位の評価につながります。